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織物
の格

複雑に立体交差をする高速道路、
母親の手編みのセーター、
祖父母の家にあったみかんの入った竹かご、
軒下にひっそりとあったツバメの巣。
私たちの生活の中にはいたるところに
「織物」があります。
「織る」とは、すなわち細いものを組み合わせて新しい物を作り上げること、
「新しい美のあり方」であることに気づきました。


私たちは、日常で「モノ」に使用される素材を使って織物ができるかもしれないと考えました。
それは、私たちの生活に便利さと彩りを加え、そして美のあり方をもたらすでしょう。


そこで私たちは、「織物」に使える素材を探し始めました。 シルク、ウール、コットン‥‥。
これらの素材でも、「織る」ことはできましたが毛玉になりやすく成形も難しいという特性がありました。またシルク、ウール、コットンなどの素材では退色の問題も解決することはできませんでした。


それは、退色しづらく、丈夫さと軽さを有していました。 そして、織物に加工する際には、薄くそして素早く成形することができました。その素材は航空機や宇宙に向かうロケットなど丈夫さと薄さそして軽さがも求められる航空業界や宇宙開発の分野 でよく使われていたアラミド繊維でした。

非導電性
耐摩耗性
高強度
高い耐熱性

アラミド繊維

クラシック >>> モダン

私たちは最初、アラミド繊維を糸のような
細い形状にしました。
そして、黒とグレーの二つの色に染めました。
それを最もシンプルな方法で
黒とグレーのアラミド繊維
をツイル柄の古典的なパターンで織り上げました。
古典的と言っても時代遅れという訳ではありません。
この折り方は耐久性をの備えているのです。

そして一枚の布のように織り上げました。
これを弊社の独自技術の真空成形技術を運用し
成形作業を行いました。
精密なレーザー切断により肌に親しみのペンキ層が生まれ、
繊細な手研ぎなど、約四十の工程を経てアラミド繊維を
使用したスマホケースが作られました。

その後、私たちはこのアラミド繊維を様々
な色で染め、様々な柄に織りあげました。

女性が使うストッキングにも厚みに違いがあるように、 更なる最高の体験のため触り心地と薄さを求め、600D(デニール)で織られたスマホケースを設計しました。600Dで織られたスマホ ケースは持ちやすく、 触り心地は人の肌のようになめらかなもの となりました。そして、デザイン性にも優れたものとなりました。

素材の美学

黒とグレーツイル

私たちはユーザーに新しい体験をもたらし、弊社の理 念が多くの皆様の日常生活に根づくことを望んでいます。そこで、イヤフォンケース、スマートウォッチ用 ケース、さらにはモバイルバッテリーや車載ホルダー まで作りました。その結果、充電器やスタンドが、ス マートフォンの補助機器ではなく、それ自体がおしゃ れなアイテムとして、スマホ環境をよりスタイリッシ ュでセンスのあるものとしました。

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色彩の遊び

浮織シリーズ

その後、私たちは材料研究室を設立しました。そこで私たちは10215時間という長い時間をかけて100種類の織り方を検証し、色の選択を10回以上のプロセステスト行いました。
最終的には、クラシックな黒/グレーとオリジナルな色の組み合わせである浮織シリーズを選び、 シンフォニーからインスピレーションを受けた名前を付けました。

黒/グレーツイル柄がスタイリッシュでシックな装いを有し、赤/オレンジM織(M型の柄)がすこし眩しすぎるほどの華やかさを有し、浮織ケースは落ち着きがあり、また個性的です。

異なる原色のアラミド繊維でできた経糸と緯糸を交互に調整して、2つ以上の編み方が平らな生地に現れるように、浮織にして多彩な文様を織りだし立体的なアクセントカラーの視覚効果を実現します。

新素材への探求

アラミド繊維を織る技術の洗練が進む中、私たちはより大きな野心を抱くようになりました。ガジェットの分野に多様なハイテク素材を導入する試みを始めました。その一方で、より複雑で美しいデザインを生み出すことのの挑戦を開始します。


3Dインモールド技術

アラミド繊維とTPU素材の完全な一体化は、私たちにとって大きなチャレンジでした。異なる素材をつなぎ合わせることは、2つの素材の長所を生かすというメリットがある一方、継ぎ目なくフィットさせるという製造業界でも非常に困難な作業に直面します。目に見える隙間は、美観だけでなく、製品の寿命にも影響します。私たちは、インモールド技術により、アラミド繊維とTPUのシームレスな融合を初めて実現するというブレークスルーを果たしました。このわずか0.1mmの隙間をなくすために最大限の努力を尽くす背景には、


ピクセル浮織技術


より多くのデザインを織り出すことが、ユーザーからの期待に応える手段です。 より複雑なデザインの誕生は、より複雑なプロセスの必要性を意味します。既存の浮織技術から 「ピクセルレベルの浮織」にブレークスルーし、これまでのストライプ的な織りの限界を破り、糸が織りなす柄のさらなる可能性を追求しました。 2023年の春節には、「兎年」のウサギをモチーフにした 「新春兎柄MagEZ Case 3 for iPhone14 Pro」を発売。アラミド繊維で初めて、模様の美しさを表現しました。


続いて、世界限定1500本の 「Sunset Moment MagEZ Case 3 for iPhone14シリーズ」 を発表。夕焼けの雰囲気を、ピクセルのブロックとして描き、それを織りの工程で配置し、組み合わせることで、触れることのできる風景として再現しています。世界の美しさを手に触れるケースに収め、日々のスマホと生活にさらなる彩りを添えることを願い。

私たちはその生産ラインに、常に新しい素材を導入しています。 カーボンファイバーやグラスファイバーに独特のメタリッ ク感を加えた素材、レザーや大理石......製品の素材革新に焦点を当て、PITAKAは生涯をかけて取り組んでいます。

今後の展望

私たちの思い描く理想にどんな意味があるのかと聞く人もいるかもしれません。PITAKAの思いや信念がハイテク素材が生み出すファッション性とその美しさ、及びPITAKAの製品の利便性や高い技術力により生まれた性能をより多くの人に体験してもらいます。そして、より多くのメーカーがこれらの新しい素材に注目し、ともに普及してくれることを願っています。

人が初めて綿で服を作ったように、人が初めて土や木、そして岩で壁を築き、家を作ったように、 エジソンが電球の素材として竹を用いて街に明るく灯したように。人類が奇妙な形をした蟹が美味しい食材であることを知ったように。私たちにはまだまだ知らないことがあります。
ですが、まだ知らないことを知るようになる日も遠くないでしょう。